風刺文化 2011 9 19
日本では、風刺という文化は、あまりないかもしれません。
今日は、政治経済的な「風刺」に近いことを書きます。
数年前、アメリカでは、「火気厳禁」と書いてあるのに、
ウォール街の連中が、火遊びをして「大火事」になってしまいました。
今でこそ、「サブプライム危機」と言いますが、
彼らにとっては、「サブプライム景気」のつもりだったのでしょう。
今、欧州では、
「爆弾の導火線に火がついている。どうしよう、どうしよう」と、
大騒ぎになっています。
スリルを味わうのが好きなのか、
毎年、このような騒ぎを起こしています。
第三者から見れば、
「早く火を消すか、爆弾を取り除くべきだ」と思うのですが、
このようなスリルを楽しみたい人たちは、やめられないのでしょう。
「冗談じゃない」と怒りが収まらないのが、中国でしょう。
アメリカの財政赤字を気にして、
ユーロに投資したところ、昨年からギリシャ危機。
それではと、アメリカに戻ったところ、デフォルト騒ぎ。
欧米人は勇敢ですが、時としてスリルを楽しむ。
中国人は、欧米人の「性格」を知らなかったようですね。
(参考)
2011年7月29日のロイターニュースによると、
中国の新華社通信は、アメリカ経済が、
危険なほど無責任な政治の「人質」になっていると指摘し、
アメリカの政治家がデフォルトをもてあそんでいると、
強い調子で批判したとあります。
確かに、外国から見れば、
アメリカの政治家は苦労しているというよりも、
デフォルト騒動という「火遊び」を楽しんでいるようにも見えます。